篠原涼子
篠原涼子は頭の良い女優です。
自分を良く知っていますし、今の仕事に満足はしていませんが、多くも求めていません。
言わばアルバイト気分でお茶の間に顔を出しているだけで、それ以上でもそれ以下でもないと思います。
もともと小室哲也に抜擢されて歌手でビューして人気者になったのですが、曲が流行っている時から、小室哲也とは距離がありましたから、このまま歌手でいけるとは篠原涼子自身も思っていなかったと考えられます。
歌手の時代から、いろいろな人との交流が多いも篠原涼子の特徴です。
井上陽水や忌野清志郎のコラボレーションも行なっていましたし、ヒットはしなくても、いろいろな顔をのぞかせていました。
その意味ではいろいろな引出しを持った人と言うイメージが篠原涼子にはあります。
ですから最近のトレンディードラマに出演している篠原涼子が本当の篠原涼子と思ってしまったのでは、間違いだと思います。
彼女の真価が問われるのは、もっと後でしょう。
少なくとも40歳を過ぎたあたりから、本当のブレークがあります。
今はTVドラマでアルバイトをして、せっせと稼いでいるだけです。
篠原涼子の映画出演作品を見てみても、そのバリエーションと内容にはちょっと驚いてしまいます。
一見ランダムなように見えて、確実に女優としてのキャリアに有益な作品が多いことに気付くはずです。
「バカヤロー」シリーズで有名な中島哲也監督のの「下妻物語」や三谷幸喜の「THE 有頂天ホテル」など、癖のある監督の作品に出ていますし、「片翼だけの天使」の監督原正人の「突入せよ! あさま山荘事件」にも出演しています。
京極作品はご愛嬌ですが、色々な役に挑戦している事がわかります。
その上、舞台となると興味深いものがあります。
シェークスピアの「ハムレット」では、蜷川幸雄の演出で、市川正親と競演して、結婚までしてしまいました。
それに続いて井上ひさしの戯曲「天保十二年のシェイクスピア」に出演しましたが、演出は同じ蜷川幸雄で、競演は唐沢寿明、藤原竜也、夏木マリ、それに白石加代子までいます。
この辺の経験は篠原涼子の分岐点ではないかと思います。
自分の実力が分かったというか、本当の役者と言うのを目の当たりにして、かなりカルチャーショックを受けたのではないでしょうか。
よく篠原涼子を自然体の女優と言いますが、それはTVドラマだけの話で、自分の素のキャラクターで演じているだけの話です。
本当の篠原涼子は、貪欲で自分を知っている賢い女優さんです。